3ヶ月前、DC-GH5が私のもとに届いてメイン機となった。
実はこれが5台目のマイクロフォーサーズ機である。
今回はちょっとマイクロフォーサーズについて語りたいと思う。
●初めてのマイクロフォーサーズ!DMC-G1
世界で初めてのミラーレスカメラがDMC-G1であり、私が初めて手に入れたミラーレスカメラでもある。
確か予約して発売日当日に手に入れた気がする。(発売日の翌土曜日だったかな?)
「ミラーレスカメラ」の語源的カメラである。
カメラ本体のカラーが「黒」「赤」「青」という珍しいものだったが、女性にレンズ交換式カメラを持ってもらおうとした為の工夫らしい。
ちなみに私が購入したのは「赤」だった。
当時(今もだが)の私は人と少し違ったものを手に入れたがる性格だったのだ。
画質は当時のコンパクトデジカメよりまぁましかな?というレベル。
私にとって最初のレンズ交換式カメラだったが、画質の面で感動は薄かった。
しかし、レンズ交換式のメリットやバリアアングルの便利さが撮影の楽しさを教えてくれた。
●動画撮影が出来るDMC-GH1
DMC-G1が出た翌年に早くも後継機が登場した。
DMC-GH1である。
最大の特徴は動画撮影が出来ることだった。
レンズ交換式でありながら動画撮影が出来たのはこれが初めてだったと思う。
DMC-G1を持っていたこともあり当初スルーするつもりだったのだが、DMC-GH1の本体がAmazonで安売りしていたので購入することに決めた。
DMC-GH2を購入する選択肢もあったが、DMC-GH2の動画性能がFHD60iだということも購入の決め手だった。
FHD60iの「i」はインターレースの意味だ。
動画をPC上で見るようになってからインターレースの横じまが気になるようになり、自分が撮影する場合は必ずプログレッシブで撮影している。
それならFHD24pのDMC-GH1でもいいや、と思ったのだ。
DMC-GH1はファームウェアの改造をして遊んだ。
DMC-GH1の動画は24/秒で出力したデータを60iで書き出すという謎仕様だったのだが、改造することで24p出力を可能としていた。
また、ビットレートも改造で上限を超えることが出来た。
当時としては驚くほどの高画質を実現した。
当然サポート外なので正常動作しないことも多く、特に夏の炎天下では熱暴走をおこし数秒で撮影が停止してしまったのだが、それでも楽しかった。
DMC-GH1を手に入れたことで私の撮影スタイルが写真撮影から動画撮影へとシフトしていった。
●動画撮影が完璧になったDMC-GH3
このカメラを手に入れる歳に少しやな思いをした思い出がある。
当初踏ん切りがつかず、 購入を思い立ったのは発売日から約1週間後だった。
近所のカメラ店に向かったのだが店頭にはなかった。
DMC-GH3の品薄はネットの情報で知っていたので特に気にもせず取り寄せのお願いをしたのだが、このとき対応した店員がいい加減な人だったのだ。
私「いつ頃入荷するか分かりますか?」
店員「水曜日ですね」
私「今週の?(店を訪ねたのが日曜日)」
店員「そうです」
私は店員の言葉を信じて土曜日に店を訪ねた。
私「DMC-GH3届いていますよね?」
店員「届いていません」
私「!?」
ようするに取り寄せを担当した店員は正確な入荷日を確認せずに対応したのだ。
結局DMC-GH3の購入はもう1週間待たされることになった。
このお店はかれこれ20年近く利用しているが予約に関するトラブルが多い。
以前にも別のデジカメを予約したときもそうだった。
予約はデジカメ発売日の1ヶ月前に行った。
ちょうど桜の季節だったので、どうしても発売日に手に入れたかったのだ。
発売日当日、店から連絡がないことが少し気になったが、翌日が土曜日だったので連絡を待たずに直接店に出向くことにした。
予約しているし発売日翌日ならばもう入荷しているだろう、と思ったのだ。
私「昨日発売日だったので、もうありますよね」
店員「ありません」
私「!!?」
1ヶ月前に予約したものが届いていないのだ。
理由を聞くとあきれた回答が返ってきた。
店員「予約を受け付けましたが、中間業者が手配をしていませんでした」
予約のシステムがよく分からないのだが、以下のようなルートで発注するらしい。
店→中間業者→メーカー
で、店員の説明だと中間業者が悪いのだと。
店員の対応もイマイチだった。
基本的に私から行動を提示しないと動かないのだ。
店としてやることはたくさんあると思うのだが、中間業者への連絡・他店舗への在庫確認・他の入手ルートの確認など、全部私が提示するまでなにもしなかった。
クレーマーになるのがいやだったので文句は言わなかったが…。
さすがにあきれた。
結局、私が他のカメラ店・電気店を走り回ってなんとか手に入れた。
といった予約に関するトラブルが多い店だった。
以来この店でレンズの買取などはお願いするが予約は避けている。
●本格的に撮影するためのDC-GH5
GH5から型番がMDCからDCへと変わった。
型番が変わった理由について特に説明はない。
DC-GH5から手ぶれ補正が本体に内蔵されたので、その辺りの関係かもしれない。
余談だが、パナソニック従来の手ぶれ補正はレンズ内蔵だった。
対して同じマイクロフォーサーズ機を手がけるオリンパスの手ぶれ補正は本体内蔵だ。
その棲み分けがDC-GH5になって取り払われたカタチになった。
とはいってもオリンパスも手ぶれ補正を搭載したレンズを出している。
両者ともレンズと本体の手ぶれ補正を同時に行い驚異的な手ぶれ補正を実現しているがオリンパスが一歩進んでいるようだ。
さて、本題に戻ろうDC-GH5についてだ。
DC-GH5には不満はない。
世間ではAFの遅さに文句をつける人が多いようだが私は気にならなかった。
むしろDMC-GH3から一世代空けて購入したのでAFの進化に納得している。
機能的には満足だが取扱説明書等の公式資料に不満を持っている。
まず、以下のURLにある記事を見てもらいたい。
パナソニック公式のDC-GH5のページだ。
業界最速クラス~約9コマ/秒の高速AF追従連写、とある。
これはメカシャッターで約9コマ/秒を実現したと言っている。
しかし、実際には9コマに届くことはなかった。
せいぜい3コマ程度だ。
このことについてパナソニックに問い合わせてみた。
頂いた回答を要約すると以下とのことだ。
「条件次第で連写速度は低下します」
「また、メカシャッター約9コマ/秒を実現出来るのは特定のレンズ(H-ES12060)を装着したときのみです」
条件次第で連写速度が落ちるのは分かる。
が、3コマ/秒はつらい。
特定のレンズのみでしか性能を発揮出来ないというのはつらいが、まだ分かる。
最新機種に合わせた最新のレンズのみ真価を発揮するのはよくあることだからだ。
問題は取扱説明書に書いていないことなのだ。
取扱説明書(39p)には約9コマ/秒としか書いておらず、特定のレンズが必要とは書いていない。
公式ホームページの注釈に小さく書いてあるだけだ。
前回のブログで音声付き6K動画についても同様だ。
取扱説明書には書いていない。
私が確認できた「取扱説明書に書いていないこと」は3つある。
・音声付き6K動画撮影が出来る
・メカシャッター約9コマ/秒は特定のレンズが必要
「動画撮影時のシャッター速度・絞り変更が取扱説明書通りに設定出来ない 」については、そのうちブログに書こうと思っている。
今言えることは、取扱説明書に書いてある方法では設定することが出来ない、ということだ。
※取扱説明書に設定方法があったので訂正します。
※取扱説明書に設定方法があったので訂正します。
というように取扱説明書が不完全なことが大きな不満だ。
DC-GH5は良いカメラであるのに、機能を完全に使い切れない原因が取扱説明書にあるようではもったいない。
せめてパナソニックの公式サイトのマニュアルを修正するとか、Q&Aなどに載せるなどして頂きたい。
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